大きめ手帳型スマホケースの作成(プラスチックケースの取り付け):3/5

革製スマホケースの一部

大きめのスマホ入れる手帳型のケースの制作を依頼されたので、レザークラフトで手作り中。
ここからは、プラスチックケースを土台の革と取り付ける工程だ。

これまでのレザークラフト

まず最初に、革を染色した。
染色にはクラフト染料を使用。依頼者の要望に基づき、赤色と焦げ茶を混色して、ダークレッド色にした。

続いて革を切り出し、カードケース部分を作った。
7段もカード収納部がある、多段型だ。

型紙は下の図のようなイメージ。

型紙のダウンロードは、下記のリンクから可能です。

レンズ穴の部分の設計

プラスチックケースを取り付ける前に、土台の革に穴を開けなくてはならない。
この、穴を開ける過程がなかなか大変。
なぜなら、今回のスマホは、穴を開ける部分がかなり複雑だからだ。

スマホケースの穴部分

型紙を何度も調整しながら、購入したプラスチックと微妙に穴の大きさを合わせていく。

購入したプラスチックケースと同じ形で穴を開けようと思っていたのだが、かなり難しいので依頼者に相談したところ、
「いっそのこと単純化して、大きな穴を開けてしまえば」
たしかに言われてみれば、複雑な穴を開ける必要はない。

革への穴開けを単純化

ということで、大きな楕円の穴の上に、小さな丸穴を開けることで解決した。

レンズ穴部分の加工

穴開けには、角落としを使う。
角落としとは、コーナーを丸く切る道具。
レザークラフトを手早く進めるうえでかなり役立っている。

角落としで穴を開ける

角落としで角を落とす分には慣れてきたが、穴を開けるのはなかなかコツがいる。
型紙の上に慎重に角落としを当て、叩いてみる。
写真ではわかりにくいかもしれないが、慎重に穴を開けたつもりでも、なんだかゆがんだ穴になっている。
まだまだレザークラフトも修業が必要だ。

本体の革にも穴を開ける

同様に、本体の穴にも穴を開ける。
本体の方は、ずれているとはいえ、土台の革と比べると比較的まともに穴を開けることができた。
実際に表から見えるのは本体側の方なので、とりあえずはよしとする。

開けた穴の部分に綿棒で色を塗り、トコフィニッシュを塗布したうえ、コバ磨きで軽く磨いておく。

プラスチックケースへの穴開け

次は、プラスチックケースへの穴開け。
今回は、ソフトタイプのケースを用意した。
このソフトケースのおかげで、後で大変な目に合うとはこの時は思いもよらなかった。

穴開けは簡単。
コルクの上で、ガスで熱した丸ギリをプラスチックケースの上から刺すと、ケースが溶け、いとも簡単に穴が開く。

プラスチックケースと土台の縫い付け

キリでの穴開け

プラスチックケースを土台の上に乗せ、丸ギリで突きながら、土台の革にも穴を開けていく。
そして穴をめがけて縫い進めていく。

革にケースを縫い付けた様子

ここまで出来たら、あとはフラップを加工して、本体に取り付け、残りの部品と縫い合わせていくだけ。
いよいよ工程も終わりに近づいてきた。

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