レザークラフトの最終工程に、コバ磨きというものがある。
コバは磨けば磨くほどツルツルになり、作ったもののツルツルになると見た目の質感も大幅に向上するので、手をかけたいところ。
だが、コバ磨きはとても面倒。
そこで便利なのが、電動ルーター。
電動ルーターを使わないとすると
革が1ミリだっらとして、二重程度なら問題ないが、幾重にも重なった革の場合は、まず紙やすりでコバの断面を平滑にする必要がある。
張り合わせが丁寧ならば問題ないが、ずれたりしていると、断面の下処理が大変だ。
コバは、断面が平滑になったらウッドスリッカーという道具を使って磨いていくことになる。
ウッドスリッカーは木の棒で、コバと同じ幅の溝でできた溝にコバを当て、ひたすら磨く。
だが、ツルツルになるにはそれなりの時間がかかる。
特に最初のヤスリでも整え方が雑だと、ツルツルになるどころか時間がかかるだけ。
そこで登場するのが、魔法とも言うべき道具、電動ルーター(電動リューター)。
ドレメル(Dremel)社の電動ルーター(電動リューター)
ということで、電動ルーターを購入してみた。
購入したのは、ドレメル(Dremel)社の2050-N/11JA フィーノという商品。
ドレメルというのは全く聞き慣れない名前だが、ドイツの有名工具メーカー、BOSCHのブランドということ。
それならば信用もある。
しかも、ドレメル 2050-N/11JA フィーノは特に日本市場を意識した商品とのことだ。
確かにデザインは洗練されている。
ペン型なので、コバ磨きにも使いやすい。
コバ磨き以外にも、レザークラフトだけではなく、ウッドクラフトにも使えるそうだ。
電動ルーターを使ってのコバの下処理
早速ドレメルの電動ルータ(電動リューター)を使ってコバの下処理をしてみる。
たしかに雑に貼り付けた複数枚の革は、これまでした処理をするのに途方もない時間がかかっていたが、電動ルーターを使えば、キュイーンというモーター音とともに、恐ろしい勢いで革を削ってくれる。
ルーターの回転数は手元で制御できるが、最大回転数の半分程度でも全く問題なく削っていける。
ただ、紙やすりの場合と同様、強くこすりつけるとコバが広がってしまうので、注意が必要だ。
電動ルーターを使ってのコバ磨き
下処理を終えたら、トコノールをコバに薄く塗り、先端ピットをコバ用のものに切り替え電動ルーターで磨いていく。
コバ磨き用先端ピットはヤフオクとAliexpressで手に入れた。
回転数の影響で、トコノールをつけすぎていると、トコノールが飛び散り、周りのものを汚してしまう。
おかげでヌメ革に汚れを付けたこともあるので、つけすぎには要注意だ。
そっとコバに電動ルーターを当て、ゆっくりと動かしていくと、コバが磨ける。
ただ、コバ磨き用の先端ピットがいまいち。
ピットの中心に芯棒となる金具が入っていないのか、回転させると揺れる。
という問題点はあるが、その点は目をつむってでもとにかくよい商品だ。
買ってよかった!
私は今年から始めた超初心者ですが、いつも楽しく拝見させていただいております。
本題に入りますが、先端に着けるモノは「ピット」ではなく「ビット」だと思います。
いや、間違いなくビットです!(強い口調ですみません)
細かなことですみません。
知りませんでした、
衝撃です(笑)!
教えてくれて、ありがとうございます!