レザークラフトで作る、ラウンド型長財布。何度か型紙を調整しながら作っている。
さらに調整した型紙を使用し作り始めた財布の、最終工程の作り方を説明する。
前回までに内装材を仕上げた
前々回では、型紙をもとに材料を切り出した。
そして前回は、内装材を作った。
この前回までにできた内装材を外装で包み込んで縫い付ければ完成だ。
自作ロングウォレットの型紙
型紙は以下の図面のとおりになる。
ただ、縮小しているとわけがわからないので、まずは型紙をダウンロードするといいと思います。
レザークラフトで作る、ラウンドファスナー型長財布の型紙(無料ダウンロード)
外装材の作成:まずはファスナーの取り付け
ファスナーを取り付ける、内装材の準備
まずファスナーを取り付ける。
レザークラフトの本を見ると、外装に直接貼り付けたり、型を使わずに慎重に貼っていくなどいろんなやり方があるが、個人的には型に内装を固定し、そこに接着剤でファスナーを貼り付けるという方法を採用している。
内装と型をメガネクリップで挟む。
このとき型と内装は1ミリもずれないようにする。
最終的なクオリティを大きく左右する、大事な大事な工程なので、慎重にミリ単位の調整をする。
ファスナーの貼り付け
ファスナーは7号のものを使用。
5号幅広のほうが見た目がいいのだが、今回はサンプル作成ということもあり、ほぼ同様の幅の7号のものを使用する。
上記の写真がファスナーを取り付けたところ。
かなり歪んでいるので、歪んでいる部分は、丸錐で引っ張ったりしながらていねいに直す。
このファスナーの取付も、レザークラフトのクオリティーを左右する大切な工程だ。
といっても何度やっても完璧な出来にはならない。
コーナーの部分は、菊寄せという技法を使う。
菊の花びらのようにファスナーのひだがきれいになるように、同じく丸錐で整えていく。
上記の写真が菊寄せを終えたところ。
ヒダの間隔が均一になっておらず、出来はいまいちだ。
もっと修行しないと…。
外装の準備
切り出した外装に菱目打ち
外装とファスナーを取り付けた部分の内装、カードケースを一度に縫い合わせることになるので、最後に菱目打ちをしてもいいのだが、クオリティアップのために、先に菱目打ちをして目印を付けておく。
外装と内装の貼り付け
ここまでに制作した内装にファスナーを取り付けた部品に、外装を貼る。
ここも非常に重要な工程だ。
少しでもずれると、出来がすごく悪くなる。
接着剤をつけ、慎重に慎重に外装を貼り合わせたのが、上の写真。
そしてこの中に、コインケースとカードケースが一体となった部品を入れる。
仕上げの縫い付け
外装材の中に内装材を入れたら、外装材の方からもう一度菱目打ちして、穴を貫通させる。
内装材を外装材の中に入れる前に、マチの部分は菱目打ちで穴を開けておく。
接着剤で貼り付けてしまうと、仕上がりがきれいにならないので、貼り合わせずに縫う形となる。
あまり写真が綺麗じゃないけど、上記が縫っているところ。
完成
できあがり。
今回はあくまで練習だったので、いい材料を使わなかったけど、ちゃんとした材料を使えば、人にあげれるレベルになるかも。
いつも拝見させて頂いてます。完成品の内側(ファスナーを開けた状態)が見たいので、宜しければ写真を追加していただけますか?