今まで笹マチ型名刺を何点か作っていたが、次のステップのレザークラフトを目指したく、総マチ型名刺入れというのをDIYで自作してみた。
総マチ型名刺入れとは
総マチ型名刺入れとは、マチのパーツが1つで、通しマチの形状になっているもの。
笹マチ型が左右別々のマチを使っているのに対し、総マチ型は、カードケースの部分のうち、カードを出し入れする部分以外の三方が一つの革で覆われている形状だ。
過去には失敗も
実は過去に総マチ型名刺入れにトライして失敗したことがある。
前回は、クロームなめしの革をマチに使ってしまい、うまくマチを作れなかった。
友人からの、
「マチはタンニン鞣しを使うべきだ」
というアドバイスを経て、タンニン鞣しの革を部材に使ってみることにした。
型紙の作成
まずは型紙の作成から。
今回の名刺入れは、優しい感じのフォルムにしようと思い、曲線を多めにした。
コーナーの部分を貼り付けやすいように緩めのカーブにしたのはもちろん、カブセにも曲線を付けてみた。
でき上がった型紙はこちら。
↓↓型紙のダウンロードはこちら↓↓
型紙は曲線としたものの、コーナーを切断するのは意外と難しい。
菱目打ちからマチの貼り付け
菱目打ちは、本体の部材全体に対して行う。
カブセの部分は必ずしも縫う必要はないが、飾りのステッチがほしいので、菱目打ちをする。
油断していたら、菱目打ちを失敗してしまった。
マチの貼り付け
総マチ型名刺入れ制作のハイライト、
「マチの貼り付け」
に入っていく。
まずはマチを軽く濡らす。
友人に、
「マチは濡らしながら貼る」
と教えてもらったので、革を濡らしてみた。
そして、クリップで部材を固定する。
革は、濡らすと変形させやすくなる。
マチのコーナー部分は、ほぼ直角に曲げなければならないが、簡単に曲げることができた。
しかも簡単にクセがつく。
上下方向でもU字型に反らせなければならないが、スムーズに反らせることができた。
そして、本体とマチの両方に接着剤を塗る。
以前クロームなめしの革をマチに使ったときは、革が薄い割には可逆性が強くなかなか思い通りに貼ることができなかった。
今回のタンニンなめしの革では、革が柔軟に曲がってくれることで、いとも簡単に接着することができた。しかも、初めてのわりには思いの外、うまくいった。
マチがうまく貼り付いたら、次はマチを縫っていく必要がある。
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