レザーコートで、小銭が落ちにくいボックス型小銭入れを作るべく奮闘している。
小銭が落ちないようにするべく、今までに作った小銭入れと比べて、少しだけホックの位置を変えてチャレンジしてみることにした。
小銭が落ちないボックス型小銭入れを作るには
最近作った小銭入れには、黄色のものや、焦茶色のものがある。
それ以前に作った数々の小銭入れもそうだが、振ると小銭が落ちる。
小銭が落ちないようにするアイディアとして、少しホックの位置をずらし、カブセと本体が、じゅうぶん重なり合うようにしてみた。
使用したボックス型小銭入れの型紙
型紙の形自体は、これまでに作った様々な小銭入れと全く同じ。
なので、材料の切り出し方は、全く同じだ。
唯一違うのは、バネホックメスの取り付け場所がほんの少し違うぐらい。
かぶせが重なるよう、1センチほどずらしてみた。
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ここまでのレザークラフト
ここまでに、染色した革の切り出しや、裏地の貼り合わせ、コバの処理など、基本的なことは終了している。
菱目打ち
まず、革の外周に、菱目打ちを行う。
ずれないように、慎重に作業を行う。
菱目打ちは、友人に教えてもらった通り、左右ではなく、奥から手前に打つ。
奥から手前へ菱目打ちをすることにより、ずれにくくなる。
ホックの取り付け
今回のレザークラフトの肝と言える、ホックの取り付け。
いつもと位置を少しずらして取り付けてみる。
まずはメス側。15号のハトメ抜きで、革に穴を開ける。
ホック付け、特にメス側のホック付は、とても苦手。
レザークラフトの中でも、もっとも苦手な工程のひとつだ。
いつも失敗する。
何度かの失敗を経てメス側のホックを取り付けたら、次はオス側。
型紙の上から、目打ちで目印を付け、8号ハトメ抜きで穴を開け、ホックを打つ。
オス側は、失敗することなく取り付けることができた。
マチの貼り付け
マチを写真のように貼り付ける。
本体側には菱目打ちの穴が開いているが、マチ側には穴が開いていないので、本体側から穴を開ける。
上の写真が、穴を開けた後の状態。
マチの縫い付け
次に、左右の辺を縫う。
左右の辺を縫うと、下の写真のように、小銭入れの原型ができる。
次に、ボックス型小銭入れづくりの難関、菱ギリによるマチへの穴開けだ。
菱ギリの向きを変えないようにしつつ、外装の銀面に開けられている菱穴から、慎重に、息を止めるようにしながら、菱ギリで穴を開けていく。
どんなに慎重に穴あけしても、やはりずれてしまう。
写真で言うと、右側が本体の銀面になっている。
マチは微妙に反っているので、菱ギリは、垂直よりほんの少しだけ角度をつけなければならない。
そこがまた難しい。
完成
マチを縫って、コバを仕上げたら完成。
見るからにお金が入りそうな小銭入れだ。
なんとなく歪んでいるような気もしなくもない…。
が、ホックを閉じて正面から見ると、それほど気にならない。
ホックの取り付け位置を手前にしたことにより、かぶせがほんの少し大きく見え、本体から飛び出そうに見える。
若干バランスが悪いような気がしなくもないが、振ってみるとたしかに小銭は落ちなかった。
「小銭が落ちない」というわけではないが、落ちにくいことには間違いない。
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