多収納2つ折りロングウォレット6/6(仕上げ編)

手作り2つ折りロングウォレット

焦茶色のロングウォレットをレザークラフトで作っている。
今回まで、5ページに渡って制作工程を掲載してきた。
今回は6ページ目、カードケースの作成だ。

前回までのおさらい

まず最初に、染料で革を染色した。
次に、型紙を作った。
そして材料を切り出しコインケースのファスナーを取り付け、コインケース部分の表側に、カードケースを取り付けた。

作成した型紙

型紙ももちろん自作。本に乗っているものだとイマイチ満足できない。
自分が満足する財布を作るとなると、型紙も自作する他ない。
型紙を自作するのも、レザークラフトの工程のひとつだ。

せっかくなので、使用する型紙を無料でダウンロードできるようにした。

↓↓型紙のダウンロードはこちら↓↓

カードケースの作成

今回は、カードケースの作成を行う。
まず、接着剤を塗布する部分をカッターで荒らす。

財布のパーツ

そして、カードケースの1枚目を、写真のように貼り付ける。
貼り付けたら、カードケースの底部を菱目打ちして縫い付ける。

Tシャツ型パーツの縫い付け

2枚目も同様に、接着剤で貼り付けて、菱目打ちし、土台とカードケースを縫い付ける。

カードケース

一番上のパーツまで取り付けると、上の写真のようになる。

すべて重ねたら、中央に菱目打ちし、カードポケットを中央で分割する。
この時、菱目打ちは段の所が破れないようにすると丈夫かつ美しくなる。
のだけど、4本菱目打ちを使ったらうまくいかなかった。
最初に仮で目印を付け、菱ギリで穴を開ければよりきれいになると思う。

財布のカードケース

ちなみに、この工程で、木槌で革に傷をつけてしまった。

菱目打ちといい、この傷といい、雑な性格が前面に出ている。

カードケースの縫いあがり状態

ちなみに、中央部を糸で縫ったのが上の状態。
これを次第点ととるかまだまだととるかは、人により別れるところ。
自分はプロのレザークラフターじゃないしこれで十分と思う反面、もっときれいに、さらに上を目指したいという気持ちもある。

外周の縫い付け

やっとパーツができあがった。
ここからは、できあがったパーツを、本体に取り付けていく。

コインケースの外周への縫い付け

コインケースに付属する部分の札入れはマチを付けたので、少しややこしい。
まずはマチを貼り付ける。

札入れのマチ

ちなみに、上の写真を見てわかる通り、コインケース部分のコバはすでに仕上げてある。
あとでまとめて仕上げることもよいのだけど、先にやってしまったほうが他の部材と干渉せず、きれいにコバ磨きできるのでこんな順番とした。

本体をコインケース側に貼り付けたら菱目打ちをするのだが、写真のように、コインケースが干渉して、菱目打ちがなかなかしにくい。

コインケース周りの縫い付け

コインケースと本体を縫い付けた状態が下の写真。

本体を縫い付けた状態

カードケースの本体への縫い付け

カードケースの方はマチがないので、ただ単に貼り合わせて菱目打ちし、縫い付けるだけなので、とても簡単。

貼り合わせの時にずれないように慎重にしなければならないのが唯一の注意点。

菱目打ち

上の写真は菱目打ちをしている様子。
木槌が置いてあるが、これは写真撮影用にいろんなものを支えているだけで、特に深い意味はない。

カードケースを縫っているところ

上の写真が、カードケースを縫っているところ。
このあたりは、特に難しいことはない。

革財布の段のところ

一番難しい、カード段のところは、やはり難しい。
まだまだ修業が必要だ。

コバ磨き

レザークラフトの最後の工程、それがコバ磨きだ。
コバ磨きは、すべての革小物において質を大きく左右するといっても過言ではないぐらいレザークラフトでは大事な工程になる。

まずは、番数の低い紙やすりでコバを磨く。
徐々に番数を上げながら、一定程度コバをきれいにする。

そして、クラフト染料を綿棒に取り、慎重に塗っていく。
クラフト染料を塗ったら、ウッドスリッカーで磨く。
少し邪道かもしれないが、ここからが自分流。

番数の高い紙やすりで再度磨いてみる。
若干クラフト染料がはげるがここは気にしない。
そしてまた、クラフト染料を塗り、再度磨く。
仕上げにトコノールを塗布し、磨くとできあがり。

手作りロングウォレットの完成!

見事?2つ折りロングウォレットが完成。

自作レザークラフトロングウォレット

まだまだ詰めが甘いとはいえ、少しずつレザークラフトの腕も上達してきている。

レザークラフトで作ったロングウォレット

もっと財布をいっぱい作ってもっとうまくなりたい!

(と言いつつ、この財布も、もらい手がいない…)

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感想、コメントなど

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  1. 匿名 says:

    いつもブログ楽しみに見ています。
    段々上達していってるのが目に見えてすごいなーと思います。
    陰ながら応援しています。

    • 敏夫 says:

      腕はまだまだですが、レザークラフトをはじめて間もない頃の暗黒史からは抜け出せたと思います(笑)

  2. 匿名 says:

    最近、コチラのブログを見つけて参考にさせて頂いてます。
    まだ自分で型紙も起こせない程、未熟ですがコチラに掲載されてる型紙のお陰で下手ではありますがレザークラフトを楽しめています。

    大変、感謝しております。
    これからも頑張ってください
    応援してます。

    • 敏夫 says:

      ありがとうございます。一緒にレザークラフト楽しみましょう。

  3. 匿名 says:

    仕上げがお粗末ですが、がんばってください。

    • 敏夫 says:

      ありがとうございます。もっと修行します。

  4. 匿名 says:

    こんばんわ。最近レザークラフトを初め、型紙も作れず、見様見真似で作っておりましたが、こちらのブログで型紙を無料で公開されているのを見つけ、参考にさせて頂いております。本当にありがとうございます。型紙を作る際にブログの中であるソフトの名前が出ておりしたが、どのように勉強なさって型紙を作れるようになったのでしょうか?

    • 敏夫 says:

      型紙作成にはAdobe Illustratorというソフトを使用しています。
      元々仕事で使っていたので使えるので、Illustratorを使ってます。そのあたりもまた投稿して行ければと思います。

  5. hana says:

    はじめまして。レザークラフトはまだ初めて間もないですが、いつも本を片手にこちらを参考にさせていただいております。
    いよいよロングウォレットを作ろうと思っているのですが、レザーの厚さはどのくらいのものを使っているのでしょうか?本を見ているといつもぶ厚めのものが多くて悩んでいます。

    • 敏夫 says:

      ロングウォレットの場合、内装には1ミリの、外装には1.5ミリ程度の革を使っています。
      外装はともかく、内装は、あまり分厚くすると使い勝手が悪くなりそうですね。

      • hana says:

        ありがとうございます!1mmでも大丈夫なのですね。頑張ってみます!

        • 敏夫 says:

          一緒にレザークラフト、楽しみましょう!

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